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  •  私はよく同じ大学生の方のブログも拝見するのですが、ここ最近の大学生ブログの記事の足並みが、見事に揃っています。「新学期が始まった、憂鬱・・・」-。例にもれず、私もおんなじ気持ちです。「1年の3分の1以上も休んでいる大学生が何を言っているんや!」と怒られそうですが、環境が変わること・新しい日々が始まることへの憂鬱は、逃れられない宿命のようだと思います。

    Q人生って? (幻冬舎文庫)
    よしもと ばなな
    幻冬舎 (2011-08-04)
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     よしもとばななさんのエッセイを紹介します。よしもとさんが自らのサイトに寄せられた質問に対する答えを綴った、Q&A形式のエッセイです。疲れ切った今日の1日に読んだのが奇跡のような1冊でした―。



    てきとうな強さ



     こんな質問が出てきます。

    女性が社会で働くというのは、いろいろな意味でものすごく大変なことに思われます。なにを心がけたら、心身ともに健康でいられるのでしょうか?



     ばななさんの回答を読む前に、考え込んでしまいました。この「いろいろな意味」に込められた悔しさ、憤り・・・。そこに思いを馳せると、たった2行に収まりきる質問ではありません。女性の立場改善というのは、今私が大学で学んでいることとも大変深く関わってくることです。その差別の長い歴史を学べば学ぶほど、動かしがたい「巨大な岩」を見ているようで力が抜けるような思いになります(信じられないような話ですが、今でも「女性は家庭、男性は仕事」と答える男性はかなりの割合でいる、という調査結果もあります)。

     そんなことを考えながら、ばななさんの回答のページを読みました。

    もう少し、てきとうでワイルドになっても、いいと思うのです。

    むしろ、とにかく無理をせず、どこかゆるくて、自分を愛していて生き生きしてるあなたのほうを応援して思わぬラッキーをくれるのです。


     こういうことばを言える人が、私はとてもうらやましいです。私は、「悩み過ぎ」「クヨクヨしすぎ」とよく指摘されます(ブログをいつも読んでくださる方は勘付かれているでしょうか・・・)。それだけに、こういったことばには一種の憧れがあるのだと思います。

     てきとうに生きることの難しさ、ワイルドになることの難しさ・・・自分で一番痛感しています。だけど、他人からこういったことばをもらうのはとても励まされることです。この回答は女性が社会で生きづらいことを訴えた質問者に贈られたものですが、私は憂鬱な自分の人生に当てはめて読みました。明日からすぐに変われるといった話ではないけれど、このことばに出会ったことで、どこかで、何かが変わっていくような気がします。

    学校が嫌だ!



     続いては、こんな質問。

    テスト勉強がイヤでイヤでしょうがありません。どうしたらいいでしょうか?



     なんともストレートな質問です。「テスト勉強」を「大学」に置き換えたら、誰かさんの今の気持ちに当てはまるような・・・。

     私だったらなんと答えるでしょうか。「嫌だけど仕方ないよ。学生なんて社会から見れば最高に幸せ者なんだから」こんな感じで答えると思います。嫌だという気持ちは消せないけれど、やるしかないじゃない!・・・というのが私の考え方です。

     ばななさんの回答を見てみましょう。ここでもぐっさり、単刀直入に答えています。

    学校は自分が望んで属しているシステムなわけで、そこにいて「勉強がいやだ、遊んでいたい」っていうのは、つまり、「自分からレストランに行っておいて『おなか減ってない』という」のと何も違いません」(中略)それはばかばかしいな、そう思えば、ある程度はがんばれると思います。



     笑ってしまいました。私は勉強が嫌で憂鬱になっているわけではないのですが、自分で選んで大学に行って、こんな風に憂鬱を抱えているとしたら、それはばななさんの言うように「ばかばかしいこと」です。

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     ネガティブな私が、無理やり前を向こうとすると何だかぎこちなくなります。ですが、人生を前向きに歩くか、後ろ向きに歩くかで見えてくる景色が全然違う、という当たり前のことに気付きます。

     前を向くのも後ろを向くのも自分が決めたこと。それなら、後ろを向いて歩いている人生って、なんて「ばかばかしい」のだろう―そう気付きました。

     ばかばかしい、くだらない、どうでもいい。・・・それらはとても乱暴で、投げやりな言葉です。でも、自分がクヨクヨしたり、イジイジしたりしているときにこの言葉をかけられると、言葉の雰囲気はたちまち変わります。

     そんなこと、ばかばかしい
     そんなこと、くだらない
     そんなこと、どうでもいい

     不思議と背中を押されているようです。たぶん、今の私に一番足りていない要素だからだと思います。何だか勇気が湧いてきて、手帳にこれらの言葉を書き留めてしまったことはここだけの秘密です。(他の人が見たら、「この人は何があったんだ!?」と思われそうですが・・・) 

    自分らしく


     
     読んでいた方は気付かれたと思いますが、今日の記事は完全に自分に向けて書いたものです。もはやレビューになっていませんね。「おともだちパンチの4月憂鬱日記ブログ」になってしまいました。

     こんなに独りよがりに読んでしまったら、本のレビューとしては失格です。でも、たまにはこういうことがあってもよいのではないか、と思いました。自分のためだけに本を読んで、文を書く、そんなことです。

     最後に、とても勇気をもらった一説を、メモがてら書き残しておきたいと思います。

    「自分をかわいそうな人にしないで『そうだよなあ、ついうらやましく思うよなあ、でもやっぱしかたないよな、自分は自分だけだし、自分だからこそいいこともあるんだし』と自分だけはせめて思ってあげてください」



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    ンコインで買える、人生をちょっとだけ変える一冊

     200ページにも満たないエッセイということで、文庫本は500円以内で買えるようです。人生にちょっと疲れているかもしれない、そんな人はぜひ。
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    エッセイ, よしもとばなな,



    •   09, 2015 23:49
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