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ブックレビューFLASH #3 (「偉大なるしゅららぼん」ほか)

 28, 2015 23:05
 FC2ブログの方から毎日閲覧してくださっている皆さん、ありがとうございます。こんにちは、おともだちパンチです。訪問者履歴の方を見ると、ほぼ毎日見に来てくださる方が4、5名ほど・・・。本当に励みになっています。今後ともよろしくお願いします。

 今日は本の紹介をショートバージョンでお届けする「ブックレビューFLASH」。今回は今月読んだ本の中からブックレビューで紹介しなかったものをピックアップしていこうと思います。では、さっそくどうぞ。

★偉大なるしゅららぼん 万城目学さん

偉大なる、しゅららぼん偉大なる、しゅららぼん
(2011/04/26)
万城目 学

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「しゅららぼん」とは一体何ぞや、とずっと不思議に思って読んでいたら、中盤に答えが出てきました。そして、「しゅらら」「ぼん」それぞれの「くっさい」正体については終盤で明かされます。物語の展開が常に自分の斜め上を行っていて、何度ものけぞりながら楽しみました。自然でありたいがために、力を得たくないという淡十郎の思いは、前半の恋のエピソードとも重なってとてもよかったです。また、エピローグも秀逸。切なさで終わるかと思いきや・・・綺麗な終わり方です。何より「しゅららぼん」のセンスですね。どこから浮かんだその言葉!?

★若者が無縁化する  宮本みち子さん

若者が無縁化する―仕事・福祉・コミュニティでつなぐ (ちくま新書)若者が無縁化する―仕事・福祉・コミュニティでつなぐ (ちくま新書)
(2012/02)
宮本 みち子

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若者の痛切な叫びから始まる本書。若者の貧困が顕在化するのが遅かった日本において、単に雇用政策にとどまらず、社会的包摂がなされなければいけないと主張します。序盤で指摘されるように、超高齢化社会を若者が担っていかなければならないのに、その一方で多くの若者が社会から孤立しているという矛盾は深刻だと思います。そんな中、ILO事務局長が示した「ディーセント・ワーク」(p86)は雇用の問題を適切に捉えた概念であり、思わず頷かされました。貧困の連鎖を断ち切るために、子供が若いうちから先手先手の施策が必要かと思います。

★生存者ゼロ  安生正さん

生存者ゼロ (『このミス』大賞シリーズ)生存者ゼロ (『このミス』大賞シリーズ)
(2013/01/10)
安生 正

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「エボラ出血熱など比にならない」とパンデミックの恐怖を煽った序盤。中盤は感染症だと思われていた大量死の原因が実は・・・という展開で、その急展開ぶりはなかなかでした。狂っていく富樫も常軌を逸しており、インパクトはあり。ただ、あまり好きにはなれない作品でした。凄惨な死体の描写、死者の数、あまりにも無能な政府、等々、殺伐として退廃的な世界観になんだか胃がむかむかしてしまいました。「人を想う心、人を気遣う心、それこそがこの難局に立ち向かう拠り所だ」こんなセリフがあるのだから、血の通った人間ドラマが見たかったです。




 以上、「ブックレビューFLASH」の1月号でした。1冊目の万城目学さんは、先日の第152回芥川賞で受賞候補にもなっていた作家さん。読書メーターのレビューの方では、その独特な世界観のファンとなっている方が結構多いようでした。今後もどんどん開拓していきたい作家さんです。

 いかがでしたか。次回は新コーナーをスタートさせる予定です。やりたかったコーナーはこれで最後!次回で全てのコーナーが登場する予定です。こちらもお楽しみに。ではでは。おともだちパンチでした。
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  •   28, 2015 23:05