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ことばギャラリー #2 (「夜は短し歩けよ乙女」ほか)

 02, 2015 23:18
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#2
 こんにちは、おともだちパンチです。自分のブログのアクセスは始めにしては多いのだろうか・・・といろいろと調べていたら、最初はこんなものだということが分かり、なんだか安心しています。始めのうちはアクセスが0のことも珍しくないとか(!)。そう考えたら、ここ数日安定したアクセスがあるのはありがたいことです。アクセスがグンと増えるのは、開始1~3か月くらいだそうです。まだ開始3週間・・・まずは続けるべし!

 今日は「ことばギャラリー」です。本から印象的な言葉を引用し、作品の雰囲気を味わってもらおうというこのコーナー。今日は、先日発表した2014年年間ランキングでトップ3に入った作品からことばを紹介していきたいと思います。



親指をほかの四本の指でくるみ込むように握り直してみよう。こうすると、男っぽいごつごつとした拳が、一転して自信なげな、まるで招き猫の手のような愛らしさを湛える。こんな拳ではちゃんちゃら可笑しくて、満腔の憎しみを拳にこめることができようはずもない。かくして暴力の連鎖は未然に防がれ、世界に調和がもたらされ、我々は今少しだけ美しきものを保ち得る。
「親指をひっそりと内に隠して、堅く握ろうにも握られない。そのそっとひそませる親指こそが愛なのです」

  From 「夜は短し歩けよ乙女」 森見登美彦さん(2014年第3位)

夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)
(2008/12/25)
森見 登美彦

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 親指をくるみ込む?何それ?と思われた皆さん。ここに書かれているパンチは「おともだちパンチ」と言います。おともだちパンチ、そう、私が使っている名前はこの作品からいただいたものです。そういう意味でも、記念すべき部分ですね。今でも、ふと眺めてしまう描写です。

 この引用は作品の冒頭に出てきます。初めて読んだ森見さんの作品。いきなりの衝撃、それこそ「おともだちパンチ」を食らったようでした。まだまだ読んでいない作品がたくさんあります。楽しみが尽きない作家さんです。

死に物狂いで生きるのは、権利じゃなくて、義務だ

  From 「終末のフール」 伊坂幸太郎さん(2014年第2位)

終末のフール (集英社文庫)終末のフール (集英社文庫)
(2013/04/11)
伊坂幸太郎

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 打って変わってこちらはストレートで力強いことば。伊坂幸太郎さんの「終末のフール」に出てくるセリフです。もし、このセリフが単体で出てきたとしたら、ストレートすぎてたいして響きはしないでしょう。このセリフが価値を持つのは、この作品の中に埋め込まれているからだと思っています。

 小惑星が衝突し、8年後に滅亡することになった世界。そこから5年後、つまり滅亡まであと3年となった世界を描いているこの作品。争いと荒廃を経て、どこか静寂すら感じさせる世界。そんな中で、必死に生きていこうとする人もいました。静寂に包まれた作品の中に、このストレートなセリフがインパクトを持って食い込んできます。

「物質にも自然現象にも左右されない、永遠の真実は、目には見えないのだ。数学はその姿を解明し、表現することができる。なにものもそれを邪魔できない」


自分が迷いこんでいた状況の混沌ぶりに比べ、たどり着いた解決の地の、この清らかさは何なのだろう。

  From 「博士の愛した数式」 小川洋子さん(2014年第1位)

博士の愛した数式博士の愛した数式
(2003/08/28)
小川 洋子

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 中学、高校と数学が大嫌いでした。発狂してノートを破り捨てたこともあります(おいおい・・・)。もう少し早く、この作品を読んでおきたかったですね。小川洋子さんの「博士の愛した数式」。2014年に読んだ本の中で第1位に選びました。小川さん自身、数学、数字の美しさに魅せられてペンを走らせたそうです。数学の美しさ、そして丸裸で人を愛する人の美しさ・・・嘆息しながらどっぷりと小説の世界に浸ります。

 いかがでしたか。2014年ベスト3の本ということで、濃い!自分でもお気に入りの記事になりそうです。たまに読み返してみよう♪ 以上、おともだちパンチでした。

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  •   02, 2015 23:18