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  • ブックレビューFLASH #6 (「妊娠カレンダー」ほか)

     20, 2015 20:01
    logo_1453274_web.jpgcooltext1934565696.pngFLASH

     昨日書いた相棒の記事を、ヤフーやグーグルの検索から見に来られた方が結構いました。その検索ワードがひどいことになっています。

    「相棒 ひどい」 「相棒 見たくない」 「相棒 犯罪者の子供」

     ・・・同じことを思っておられる方がたくさんいると分かっただけでもよかったです。まだ少し引きずっているのですが、それだけ「相棒」というドラマが自分にとって大きな存在だったのだなと実感しています。

     今日は切り替えていきたいと思います。「ブックレビューFLASH」のコーナーです。いつもの通り、3冊紹介していきます。1つの記事で1冊となると紹介しきれない本もたくさん出てくるので、ぜひこのコーナーにも目を通してみてくださいね。




    ★ 「妊娠カレンダー」 小川洋子さん

    妊娠カレンダー (文春文庫)妊娠カレンダー (文春文庫)
    (1994/02)
    小川 洋子

    商品詳細を見る


     妊娠の何気ない日々を綴りながら、どことなく無機質さと不気味さを漂わせた「妊娠カレンダー」。料理の匂いを気持ち悪く描いたり、赤子を「染色体」と表現したりすることにより、新たな生命の誕生という喜ばしい行為に不気味な光を照らします。グレープフルーツのジャムに破壊衝動を込める場面は淡々としていながら恐ろしいくらいに不気味でした。2作目の「ドミトリイ」も秀作でした。先生には両手と片足がなく、そこから「器官としての身体」に興味が向けられていくというこれまた不気味な設定。異次元に放りこまれたような感覚に包まれる短篇です。

    cooltext1934736929.png

    川洋子さんの芥川賞受賞作品。20年以上前に発表されましたが、小川さんの世界観はすでにこのころから確立されています。「妊娠カレンダー」以外の短編もいいですよ。



    ★ 「若者のための政治マニュアル」 山口二郎さん

    若者のための政治マニュアル (講談社現代新書)若者のための政治マニュアル (講談社現代新書)
    (2008/11/19)
    山口 二郎

    商品詳細を見る


     小泉元首相の「改革」(=この言葉自体にまやかしがあるようですが)を、貧困層の増大、格差の拡大を招いたものとして批判しています。自由や平等を重んじられる方なので、自己責任論についても批判的です。自由な選択=合理的な選択、といった捉え方に警鐘を鳴らしています。「政治家は占い師と同じくらい信用されていない」と、かなり手厳しかったですね。少し思想に傾きがあるかとも思いましたが、政治の原点に立ち返った理論は参考になりました。いずれにせよ、「若者が選挙に行かなければ何も始まらない」、これだけは明らかです。

    cooltext1934736929.png

    本のき、という感じの1冊。18歳選挙権が導入され、若者の声が政治に反映されていくことになるので、ぜひ読んでおきたい1冊です。



    ★ 「蟹工船」 小林多喜二

    蟹工船 一九二八・三・一五 (岩波文庫)蟹工船 一九二八・三・一五 (岩波文庫)
    (2003/06/14)
    小林 多喜二

    商品詳細を見る


     「貴様らの一人、二人が何んだ。川崎一杯取られてみろ、たまったもんでないんだ」 こんなセリフが平然と言い放たれる「蟹工船」です。まさに「金の亡者」、ただひたすらに利益を追求する資本家と、ただひたすら人権を無視され搾取され続ける労働者。壮絶な格差が描かれていました。一致団結した労働者たちが、「駆逐艦」によって一瞬のうちに制圧されていくところが格差の大きさを物語っている気がしました。「一九・・」は熾烈な拷問シーンが克明に描かれています。小林も拷問で亡くなったんですよね・・・。一人の作家の「命」の叫びを感じます。

    cooltext1934736929.png

    の匂いが漂ってくるような1冊。「諸君、とうとう来た・・・」の有名なせりふがあるのですが、話全体を通して読むとそのセリフの場面が本当に光ります。






     以上3冊紹介しました。

     さてさて、最近話題になっている又吉直樹さんの「火花」を先日購入してきました。

    火花火花
    (2015/03/11)
    又吉 直樹

    商品詳細を見る


     本屋さんでもすごくプッシュされていました。純文学の作品が25万部というのはすごい売り上げですね。この作品はじっくり読み込んで「ブックレビュープレミアム」のコーナーで紹介したいと思います。
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    •   20, 2015 20:01
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